日本の競走馬が凱旋門賞優勝に一番近づいた日
2012年10月7日 フランスロンシャン競馬場
その日は日本の全てのホースファンの目標・夢
日本の競走馬が凱旋門賞優勝に一番近づいた日でした。
私たちのオルフェーヴル は残り300メートールで先頭。
最後の直線で他馬をを引き離す、が、
ゴールの直前も直前で、
交わされて、惜しくも2着。
真夜中のテレビの前で、
「そのまま、そのまま」と、
絶叫していたのは、きっと、
私だけではなかったと思います。
2011年3月11日の大震災。
誰もが経験したことがない災害で、
世の中は暗いムードが漂いました。
競走馬クラッシックレース
第1弾皐月賞は、延期、
東京競馬場に変更されました。
当時4番人気のオルフェーヴルは、
中団内の馬込みのまま4角から直線へ、
前が開いた瞬間に一気に突き優勝。
続く、ダービーでは、
当日は、大雨不良馬場と
何が起こってもおかしくない状況。
オルフェーヴルは、最終コーナーでも、
届かないと思われるくらい後方。
ぶつけられ気味に蓋をされ、
何度も前をカットされました。
しかし、豪快な末脚を爆発させて、
見事に優勝ゴール。二冠馬誕生。
まさにオルフェ時代到来の瞬間でした。
どんな環境でも、自分の力で切り開く。
オルフェーブルの優勝は、暗い世相の中、
一筋の大きな光明を私に与えてくれました。
菊花賞を制し三冠馬として臨んだ有馬記念、
オルフェヴルは唯一の3歳馬で優勝しました。
4歳で三冠と有馬記念の四冠を制したのは?
過去にシンボリルドルフ、ナリタブライアン。
歴史的名馬にも肩を並べ、
文句なしで年度代表馬も獲得しました。
そして2年後、圧巻のラストラン。
2013年12月22日グランプリ有馬記念
オルフェの最後のレースを一目見ようと
多くのファンが駆けつけ、
入場者数は12万4782人と前年の120%でした。
好位から早々と抜け出し他オルフェーヴル は、
8馬身の大差をつけて圧勝しました。
引退レースにして、過去最高の着差。
驚愕のパフォーマンスを見せつけて、
愛すべき怪物はターフを去りました。
オルフェーヴル の第二の人生は、
最高の種牡馬になることです。
日本のホースファンの夢を。
彼が果たせなかった凱旋門優勝を。
彼の子供が達成してくれると、
私たちオルフェーヴルファンは、
信じ切っています。
ちょい悪ホース、オルフェーヴル
私の青春時代、
音楽では、ローリングストーンズに熱狂。
世界中の人々は、ビートルズ一色でした。
日本は巨人・大鵬。卵焼きの世の中。
生まれも育ちも東京の私が、
今宵なく愛したのは、阪神タイガースです。
私の好きなものは、
なぜか、N01ではありません。
そしてちょい悪に惹かれ続けてます。
最もオルフェーブルに惹かれたのは、
その天衣無縫な行動にです。
さらに、頭が良いのに、ちょい悪なんです。
2010年8月14日のデビュー戦でオルフェーヴルは、
優勝でゴールを駆け抜けました。
そしてその後、
騎乗していた池添騎手を振り落として、
暴走してしまいます。
さらにクラシックレース最終菊花賞。
またもや、優勝後池添騎手を振り落とします。
レース終了後なんて、本当にちょい悪。
特別に忘れられないレースは、
池添騎手が「100メートルは余分に走っていた」
というほどの大逸走を起こした阪神大賞典です。
口を割って掛かって、3コーナーのカーブでは、
曲がろうとせずに真っ直ぐに逸走しました。
故障を疑わせるほどの勢いで後退しました。
そのあと、離れたところから猛追は、
鬼脚ならぬ、神脚で目を疑いました。
今でもYouTubeで再現して感動しています。
1つのクラッシクレースの優勝ですら
困難な競馬で、3つとも優勝することは、
空前絶後、本当にすごいことなんです。
すごいオルフェーヴルは、
第7代の三冠馬その前の3冠馬は、
ディープインパクトです。
ディープインパクトです。ディープは、
競走馬としても種牡馬として、
超、超、超エリートなんです。
私たちのオルフェは、やっぱり、
競走馬としても種牡馬として、
超、超、ちょい悪なんです。
だから、いつまでオルフェーヴルの
ちょい悪魔力から、
離れられないんです。
ダービー馬はダービ馬から生まれる
衝撃でした、私たちのオルフェーヴル の、
去年(2019年)の種付け頭数が激減
わずか52頭でした。
2015年の256頭に比べると、
半減どころか20%まで減っています。
ディープインパクトとキングカメカメハ
2大種牡馬が2019年(昨年)亡くなりました。
今年の種付料はその影響からか、
17頭も前年よりアップしました。
種付料上昇トレンドの中オルフェーヴル は、
前年の400万円から300万円にダウン。
初年度の600万円からは半減です。
同期の種付馬ロードカナロアは、
初年度種付け料500万円が
今年は2000万円に跳ね上がっています。
そんな人々の評価を嘲笑うように、オルフェは
今年の5月までの種付け馬ランキングで
4位に入っています。
私たちのオルフェーヴルの仔は、
ホームランか三振かと言われるように、
ビッグレース優勝馬を出すのだけど、
三振(未勝利馬)がとても多いのです。
いかにもちょい悪オルフェの新骨頂ですが、
その理由で、毎年種付馬が減少しています。
一国の首相となるよりダービー馬のオーナーになる方が難しい
(英国首相のウインストン・チャーチル)
そして、格言 ダービー馬はダービ馬から生まれる
私は、毎年、オルフェーヴルの仔を購入しています。
残念ながら、いまだにその仔たちは未勝利です。
しかし、生涯オルフェーブルの仔を買い続けます。
そして、首相になるより難しい、
ダービー馬の共有馬主の実現を、
オルフェーヴルの仔が叶えてくれると信じています。